背面などを見るとおそらく普通のPCルーターだろうと思ったので筐体目当てで買いました。なので殻を開いてHWレビューをしてみます。
これからはだらだらと書いてしまうとTOPが長くなりすぎて前にさかのぼるのが自分でも苦労するのでRead moreを使っていこうと思います。
中身が気になるので買ったらその場で分解してもいいか訊いたところ許可が出たので、買ってすぐお店で筐体を開いて解体芸をしました。
中身
スカスカじゃないですかw 普通のATXマザーを使用しているのだと思っていたのですが、どうやら違うようです。その割には前面にHDDをマウントして使えそうな筐体をしています。おそらくはそういうサーバーがあるんでしょうかね。
多少写真が前後しますが、このPS/2やシリアルなどがPCIのカードになっていて、それがライザーカードで刺さっているのだと思い、もしそういうボードがあるなら欲しいと思い買ったのですが、実態はピンヘッダで変換されているだけでした。
工業用M/Bらしく、電源などはPCIの形をしたこのレーンから取るようです。このスロットは電源供給とライザーカードの役割をしているようなので他に流用するのは難しそうです。
この裏にはこのようにPCIのスロットがあり、ここに拡張ボードを挿すようになっています。これがPCI-Xだったらとってもうれしかったんですけどね。PCI のNICだとどうしても600-700Mbps程度が限界になるのですがPCI-Xだと1Gのほぼ上限まで使い切れるので。
まあ、メモリやCPUが古いのでPCI-Xだとしてもおそらくそこまで期待した値はでないだろうと思いますが。
何気にうれしいのがこのIDE→CF変換基板です。前面と内部にCFを2枚搭載できます。Boot出来るのはどちらか1つで、スイッチを切り替える必要があるのですが、普段は全面で大丈夫だと思います。
この手のアプライアンスを改造してCFにあれこれすると、ブートローダーやConfigファイルをティロ・フィナーレ!!してしまって起動できなくなったときに一々ガワをあけてCFを取り出してデスクトップマシンでDDして…と言うことをやらないといけないのですが、前面にあるだけでそれが簡略化出来ます。
しかも、DMA転送がきくらしく起動もそこそこ速いです。GB-1200やFireBoxではPIO転送になってしまうのでpfsenseみたいな大きなOSを起動するには少し遅かったのですがその心配もないようです。
前面パネルはリセットと電源ボタンが配置されているのですが、シールをはがすとUSBなども出てきました。しかし、そのままではオレンジのボタンでリセットできませんでした。Futurenet のOS専用のものみたいです。
電源などのピンヘッダそのものは生えているので、そっちに繋ぐことによってハードウェアリセットが出来るようになります。
載っているCPUはPen3の800MHz位かなと思ったのですが、ソケ370では上位に入るPen3の1.26GHzが載っていました。しかし、この MBに使われているチップセットがIntel815なので、認識できるメモリが512MBまでに制限されてしまっています。メモリスロットが3本あるのにもったいないですね。
あれこれした結果メモリを512MBにしてIntel PRo1000XTを挿してGibEに対応させてみました。本来はVyattaを入れようかと思っていたのですが、そこそこスペックが高かったので pfsenseを入れました。実験的にしばらく動かしてみましたが、SnortによるIPSを有効にしなければ一般的な家庭で使うには十分な性能が出ました。GibE->GibE-で大体FTPで400Mbps程度です。これはNICの刺さっているPCIの帯域不足な気がします。
奥行きが若干長いのが難点ですが、中々遊べるハードウェアでした。
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