3年くらい前にRackSwitch G8124-EをeBayで仕入れ、しばらく使用していたのですが、あるときにファンの一つが故障し、それまで30%くらいで回転していたファンが全て減退運転に入り、全て80%くらいで回転するようになりました。それまでは結構静かだったのですが、さすがに小型ファンの高速回転はうるさく、部屋のノイズ主成分(音的な意味で)になっていました。
うるさい事と定期的にファン故障のトラップが飛ぶ以外は特に問題がないので(問題ですが)、故障後も放置してしばらく使っていましたが、運良く非常に安くApresia 130000が手に入ったので交換してしまいました。
燦然と輝く真っ青なスイッチに、VLANを使った程度のL2ネットワークをさせるだけではオーバースペック感ありますが、まあそれなりに静かでいい感じです。
その後、G8124は放置になっていたのですが、ふと直せるかどうか気になったのでふたを開けてみました。
壊れたファンはSUNONのGM1204PQV1-8Aと言うファンで、他のファンはUltraFlo W40S12BUA5-52なのですが、何故かこれだけSUNON製のものになっていました。元のオーナーが同じように手で直したのでしょうか…。
とりあえず、ファンの形状やコネクタは一般的なもののように見えたので、手元のゴミを漁ったら秋葉原でいつか役に立ちそうな気がして買った40ミリファンの連結した何かが出てきたので、それを分解して交換することにしました。
多分Supermicroの保守パーツ的な何かだと思いますが、もはやこれが何であってもどうでもいいです。
その中のファンにはSanAceの109P0412J3063が使われていました。むしろ他のも全てこれに交換してしまいたいレベルですが、とりあえず壊れた部分だけ交換します。
交換して、ひとまず動くか電源ON。起動しましたが、その直後異臭が立ちこめたので真顔で即座にACを引っこ抜きました。幸い、発煙や炎上はありませんでしたが、部屋がICを過電流で焼いたときの臭いで包まれました。この臭いほんとに嫌いです…(嗅ぐ羽目になったシチュエーションでは大体ああああああなことになってるので)
原因を確認してみると、コネクタは普通の3ピンなのですがアサインが違いました。これは死ぬ。何故確認しなかったし…。
解決策として、SUNON製のファンのコネクタを切り取り、綺麗な芋ハンダ(汚い)で直そうかと思いましたが、半田ごてをしばらく使っていなかったので引っ張り出すのがめんどくさくなり、その代わり手元にあったブレッドボード用のジャンプワイヤを使う事にしました。
その後おそるおそる起動してみると、とりあえずファンは順調に回っていたので、再び電源を落とし、ふたを戻しました。
ふたを戻したあと、起動してみると、普段はファン故障でファンの回転数は落ちないのですが、今回は無事に回転数が落ちました。ファンの全回転時と比べ、20Wくらいの差がありました。
コンソールに入ってみると、無事に回転数も取れていました。
RS G8124-E#show sys-info
System Information at 15:44:38 Mon Sep 5, 2016
Time zone: No timezone configured
Daylight Savings Time Status: Disabled
IBM Networking Operating System RackSwitch G8124-E
Switch has been up for 0 days, 0 hours, 12 minutes and 9 seconds.
Last boot: 15:32:42 Mon Sep 5, 2016 (power cycle)
MAC address: xx:xx:xx:xx:xx:xx IP (If 1) address: 0.0.0.0
MGMT-A Port MAC Address: xx:xx:xx:xx:xx:xx
MGMT-A Port IP Address (if 127): 172.20.1.6
MGMT-B Port MAC Address: xx:xx:xx:xx:xx:xx
MGMT-B Port IP Address (if 128): 192.168.51.50
Hardware Revision: 8
Board Revision: 2
Switch Serial No: xx:xx:xx:xx:xx:xx
Hardware Part No: xx:xx:xx:xx:xx:xx Spare Part No: xx:xx:xx:xx:xx:xx
Manufacturing date: 10/46
Software Version 7.9.11 (FLASH image2), active configuration.
Boot kernel version 7.9.11
Temperature Sensor 1: 21.5 C
Temperature Sensor 2: 27.0 C
Temperature Sensor 3: 26.00 C
Temperature Sensor 4: 43.75 C
Temperature Sensor 5: 35.50 C
Warning at 85C and Failure at 100C
Speed of Fan 1: 7964 RPM (75 PWM)
Speed of Fan 2: 8169 RPM (75 PWM)
Speed of Fan 3: 8023 RPM (75 PWM) <---故障したファン
Speed of Fan 4: 8503 RPM (75 PWM)
Speed of Fan 5: 8256 RPM (75 PWM)
Speed of Fan 6: 8120 RPM (75 PWM)
System Fan Airflow: Front to Rear
State of Power Supply 1: On
State of Power Supply 2: On
自分の不確認により一つSanAceの109P0412J3063が犠牲になりましたが、最終的には無事に直すことが出来ました。直しても今後使う予定はないので微妙ですが、某所のラボネットワークの変更時に持ち込もうかなあ…。
ピンアサインにさえ気をつければ一般品でも交換できるので、保守のないスイッチで、もし同じようにファン故障で困っている人がいたら試す価値はあると思います。
ツイート
コメントを書く
必要事項とコメントを入力して下さい。