【HW】 UC-SGTをWin7 x64で使う 
 以前に某所で1つあたり300円くらいで特に何も考えずに大量購入した、UC-SGT(ロッド末尾E)というUSB-RS232変換ケーブルをふと使おうと思ったら、64ビット版では対応ドライバがなかったのでメモです。




 最初はどこかのOEMでATENとかそこらのドライバを当てればいけると思っていたのですが、もっと根の深い問題で、infファイルに手を加えるか、EEPROMを直接書き換える必要があるようでした。
 Windowsで使うだけならinfファイルを書き換え、ドライバの位置を指定してインストールするだけでいいのですが、それ以外でも使う可能性があるのでEEPROMを書き換えてしまいました。


 必要なプログラムなどはこちらにミラーされています。
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 こちらの、「EEWriter.zip」をダウンロードし、解凍してEEWriterを起動します。まず、チップが対応しているかを確認する意味でReadEEPROMを押し、読めればそのUSBシリアルはいけそうです。読めたら、VendorIDを067Bに、ProductIDを2303にしてWrite EEPROMを押します。
/***追記***/
PL2303Xシリーズ以外の古いPL2303RA等でもEEPROMは読めてしまいますが、書き込むと死ぬのでUC-SGT以外でもこれをやろうとする場合はくれぐれも対応しているチップか確認してください
/***追記終わり***/
こちらの環境だと、USB Load ModeをHeavyにすると固まってしまったので、これはLightで良さそうです。
 無事に書き終わると、このような画面が出ます。




 他のPCに挿して確認しても、一般的なPL2303なUSBシリアルと同じように認識できました。




 認識してるだけで、実は通信できていないのではないかと思い確認してみましたが、問題ありませんでした。




 ちなみに、Linuxでも認識できました。
Dec 28 03:21:29 host1 kernel: [6681318.274219] USB Serial support registered for generic
Dec 28 03:21:29 host1 kernel: [6681318.274307] usbcore: registered new interface driver usbserial_generic
Dec 28 03:21:29 host1 kernel: [6681318.274308] usbserial: USB Serial Driver core
Dec 28 03:21:29 host1 kernel: [6681318.282811] USB Serial support registered for pl2303
Dec 28 03:21:29 host1 kernel: [6681318.282945] pl2303 7-2:1.0: pl2303 converter detected
Dec 28 03:21:29 host1 kernel: [6681318.294568] usb 7-2: pl2303 converter now attached to ttyUSB0
Dec 28 03:21:29 host1 kernel: [6681318.294578] usbcore: registered new interface driver pl2303
Dec 28 03:21:29 host1 kernel: [6681318.294579] pl2303: Prolific PL2303 USB to serial adaptor driver



 これで、無事に写真に写っている6本はゴミにならずにすみました。よかったよかった。


/***追記***/
 もしかしたら、大体のPL2303を使っている独自USBシリアルはこの方法でドライバ問題を回避できるかも?と思い、PlanexのURS-03でも試してみましたが、こちらでもVID 0557 PID 2008からVID 067BとPID 2303に変更することによってオフィシャルのドライバがあたるようにはなったのですが、通信できなくなりました。(おい
 元のVIDとPIDに書き戻してみたりもしたのですが、デバイスマネージャでは確かに正しいドライバがあたっているようにはみえるのですが、実際には通信できません。あれこれVIDを書き換えるうちに不明なデバイスとなり二進も三進もいかなくなりました。よって、もし何かの理由によりそのEEPROMを書き換える必要がでてしまったときには、そのチップが対応しているかどうかを前もって確認しないとゴミを生む可能性が高いので注意が必要です。まあ、PL2303X用なので当たり前ですが。
 PL2303X以前の為のEEPROMライタは探してもなかったので、URS03は知的好奇心の犠牲になりました。こんなことをしなければx64でも使えていたのですが。ちなみに、PL2303でも以下のシリーズがあります。(実は知らなかった

PL2303EA – USB to Serial Bridge Controller
PL2303SA USB to Serial Bridge Controller
PL2303TA USB to Serial Bridge Controller
PL2303RA USB to Serial Bridge Controller
PL-2303X USB to Serial Bridge Controller
PL-2303HX USB to Serial Bridge Controller
PL-2303HX – Rev. D USB to Serial Bridge Controller

 どれが使われているかは実際に見ないと分からないという厄介な仕様なので、分からなかったらおとなしく諦めるか、実際に剥いてみるしかないです。まあ、メーカーが変にVIDとPIDを変えずに、デフォルトのものを使っていてくれればProlificデフォルトドライバが使えるので、こんなことをする必要は全くないのですが。それでも変えるなら、しっかりドライバもサポートしていただきたいものです。

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