【HW】SRPの速度テスト 
 前回のエントリでHCAより先にPCI-Eの帯域が限界に来ていたことに気がついたので、HCAを2枚使ったらどうなるかをテストしてみました。今までDualportでもまあこんな速度かと思っていたのですが、よくよく考えたらPCI-Eがネックになっていたという…。SRP自体使い始めてからかれこれ5年ほど経過しますが、ほぼ情報がない(≒誰ももう使ってない)ので悲しみと今後iSERを使ったときの比較用のメモとして残します。

セットアップ


テスト環境はこんな感じです。


 ストレージサーバ RX300S7
 
CPU Xeon E5 2643*1
Mem 8GB*8 at DDR3 1600MHz
Drive SanDisk Optimus Ascend 800GB *10 /RAID5 for Data (PN:LN0800FEHDC)
RAID HBA D3116C (MegaRAID SAS 2208@PCI-E 3.0)
IB HCA MT26428 (Connect-X2 VPI Single Port QDR) *2@PCI-E 2.0
Target SCST Version 3.4.0 from git repo

 LIOでもSRPターゲットを作れますが、負荷が1つのコアに集中する、たまに刺さる、認証なしのターゲットが作れないといったことを経験したのでSCSTを使っています。SCSTは非常に安定していて、3-4年位使っていますが問題ありません。ストレージ側の設定はこんな感じです。
# cat /etc/scst.conf

HANDLER vdisk_fileio {
DEVICE dev-srp0 {
filename /vdisk/srp0.img
}
}

TARGET_DRIVER copy_manager {
TARGET copy_manager_tgt {
LUN 0 dev-srp0
}
}

TARGET_DRIVER ib_srpt {
enabled 1
TARGET fe80:0000:0000:0000:0002:c903:000f:41a7 {
enabled 1
rel_tgt_id 1
LUN 0 dev-srp0
}

TARGET fe80:0000:0000:0000:0002:c903:000f:8395 {
enabled 1
rel_tgt_id 2
LUN 0 dev-srp0
}
}


 仮想ホストの環境は以下です。SRPを使う手順はこちらを参考にしてください。
DL380p gen8 ESXi 6.5


CPU Xeon E5 2667v2 *2
Mem 16GB*16 at 1333MHz
IB HCA MT26428*2 (Connect-X2 VPI Single Port QDR)


 仮想マシン
Windows 10 x64 Pro 1809
vCPU 4
Mem 6GB
ベンチマーク用のディスクには準仮想化SCSIコントローラーを使

 この状態で、ディスクへのパスを切り替えてテストします。 テストには最初 IO Meterを使おうと思ったのですが、パラメーターによって大きく値が変わってしまうので再現性のあるCrystalDiskMark6.0を使用しました。

ストレージ接続*1本


 まずは、1ポート接続でテストします。


 接続図はこんな感じです(途中のIBスイッチは省略)



 その結果が以下です。


 読み、書きともに120-130kIOPSで、帯域は3148MB/sでした。

ストレージ接続*2本


 次に、接続を増やしてテストします。ラウンドロビンの切り替えは1IOごとに行う設定にします。
esxcli storage nmp satp rule add -R gsan -s VMW_SATP_DEFAULT_AA -P VMW_PSP_RR -O iops=1

 設定ははこうなります。


 接続図はこんな感じです(途中のIBスイッチは省略)



 その結果です。


 読み込み250kIOPS、書き込み150kIOPS出ました。また、帯域は読み込みに関してはきれいに2倍にスケールしました。いくらほぼストレージサーバのRAMへの読み書きとはいえ、びっくりするほど速いです。こんな速かったのか…。
 また、読み込み250kIOPS時のストレージサーバの負荷はこんな感じでした。


  何かのエージェントで監視しているわけではなくnmonで見ていましたが、これより大きく外れることはありませんでした。

まとめ


 SRPはもはや旧世代なハードウェア、かつ4コアという、今となっては非力な環境でもかなりの性能を発揮できました。もちろん、搭載しているRAMがちょっと多いのでDirtyやキャッシュの助けもありますが、nvmeのような高速なストレージを使ってもSRPはネックにならないというのはかなり強いです。
 とはいえ、これを目当てに今からInfinibandを入れるのは、サポートの切れたConnect-X2からCX3世代をサポートの切れたドライバで動かすという、あまりにも将来性がない構成になるのでおすすめしません。
 iSERは試したことがありませんが、原理としては同じなので今からやるならせめて40GbEのiSERでしょうか。100GのiSER環境も試してみたいのでどこかにスイッチとNICが転がってないかなと思う日々です。

 早くこれよりも超高速なストレージを見つけて将来性のあるモダンな構成に移行したい…

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