【Storage】ZFSあれこれ 
あれから時間があるときにFreeNASとZFSをいじって色々様子を見ていたのですが、ようやく普通に使える程度にはZFS/ZPOOLコマンドと概念が分かってきました。

まずFreeNAS8.0RCの感想ですが、やっぱりまだ待ちかなあというのが本音です。
なおFreeNASの8.0RC5ではreadonlyで/がマウントされるのでmount -uw /しないとファイルが編集できません。最初にはまった点です。

1 つめは、DiskVolumeを作成するときに1とか2などの数字のみのボリュームを作ると「作成はされWebUIから見えるけど設定画面に行こうとするとそんなデバイスはないといわれる」という状態になりました。消すことは出来たのでvolとかTestという名前で作ったら問題なく作成できましたが…。

2 つめは、FreeNAS 8.0だとAHCIが有効になっていると/dev/gpt/にadaXとしてドライブがマウントされるのですが、ホットスワップしてから/dev/gpt 以下にマウントする方法が見つかりませんでした。camctrl devlistコマンドでデバイスは確認できるのですが…

3つめは、何故か起動時のBeepがならないという事。細かいかもしれないですが気にすると解決までその一点ではまるのが悪い癖です…。pfsenseで使われている Beepコマンドを使おうと思っても/dev/speakerが作成できず、/boot/loader.confni
Loadspeaker=trueとか色々試したのですが有効になりませんでした。

そんなわけで結局0.7.2のamd64版を使うことにしました。



今更FreeNASが云々と書いてももっと詳しい記事があるので書きませんがはまった点だけ何点かメモしておきます。

・/etc/crontabを編集しても起動時に初期化されるのでWebUIのSystem→Advancedから編集する。WebUIのCronにはない@reboot等の設定はCommand scriptsから編集する。

・ZFSをホットスワップするときはzpool offline tank devしてzpoolからデバイスをオフラインにする。atacontrol detach ataXでOSからのアクセスをとめたあとでもいい。
FreeBSD7だとahci認識されたHDDもatacontrolから設定する

実行する前

/root: zpool status

pool: vol
state: ONLINE
scrub: resilver completed after 0h0m with 0 errors on Sat Apr 23 15:54:26 2011
config:

NAME STATE READ WRITE CKSUM
vol ONLINE 0 0 0
raidz1 ONLINE 0 0 0
ad4 ONLINE 0 0 0
ad6 ONLINE 0 0 0
ad10 ONLINE 0 0 0
ad12 ONLINE 0 0 0



ata2(ad4)をOSからアクセスできなくする。実験用なので古いHDDが混ざってます。


/root: atacontrol list
ATA channel 2:
Master: ad4 <ST3408111AS/3.AAE> SATA revision 2.x
Slave: no device present
ATA channel 3:
Master: ad6 <ST340215AS/3.AAC> SATA revision 2.x
Slave: no device present
ATA channel 4:
Master: ad8 <ST340014AS/3.43> SATA revision 1.x
Slave: no device present
ATA channel 5:
Master: ad10 <ST340215AS/3.AAC> SATA revision 2.x
Slave: no device present
ATA channel 6:
Master: ad12 <WDC WD400JD-55MSA1/10.01E01> SATA revision 2.x
Slave: no device present
ATA channel 7:
Master: ad14 <SAMSUNG HD040GJ/P/ZG100-46> SATA revision 1.x
Slave: no device present

/root: atacontrol detach ata2

/root: zpool status
pool: vol
state: DEGRADED
scrub: resilver completed after 0h0m with 0 errors on Sat Apr 23 15:54:26 2011
config:

NAME STATE READ WRITE CKSUM
vol DEGRADED 0 0 0
raidz1 DEGRADED 0 0 0
ad4 REMOVED 0 0 0
ad6 ONLINE 0 0 0
ad10 ONLINE 0 0 0
ad12 ONLINE 0 0 0



zpoolからad4を除外する



/root: zpool offline vol ad4
/root: zpool status
pool: vol
state: DEGRADED
status: One or more devices has been taken offline by the administrator.
Sufficient replicas exist for the pool to continue functioning in a
degraded state.
action: Online the device using 'zpool online' or replace the device with
'zpool replace'.
scrub: resilver completed after 0h0m with 0 errors on Sat Apr 23 15:54:26 2011
config:

NAME STATE READ WRITE CKSUM
vol DEGRADED 0 0 0
raidz1 DEGRADED 0 0 0
ad4 OFFLINE 0 0 0
ad6 ONLINE 0 0 0
ad10 ONLINE 0 0 0
ad12 ONLINE 0 0 0


そしたらHDDのホットスワップをしてみます。こういうケースだと無駄にHDDを抜き差ししたくなりますね。「Cover me while i reload!!!」とか言いながら。

ホットスワップが終わったらatacontrolでディスクの再認識をします


/root(115): atacontrol attach ata2
Master: ad4 <ST3408111AS/3.AAE> SATA revision 2.x
Slave: no device present


ここでSATA1のHDDを挿すとカーネルパニックが起きます。これだけ実験用HDDがあるとたまに地雷が混ざってるので怖いです。これはラジオデパートで40GのSATA HDDが400円で大量に流れた時にまとめて買ったものです
HDDSentinelで見た限りだと何故か起動時間が2h等しかないHDDもあったので、HDDに張ってあるラベルなどからサーバーの保守パーツっぽいです。




容量的にはゴミですが、自分みたいに実機で色々実験するとき(特にRAIDとかファイルシステムの評価の時)には弾数が必要になるのでそう言う人にはもってこいです。
実はまだあったりするのですが引っ張り出してくるのがしんどいのでやめました。さすがにこれは自分でもやりすぎた感が…w


・zpoolからディスクをアクティブにするときにzpool online tank devをすると元のデバイスだと同じHDDとしてアクセスしようとするらしくzpoolが応答しなくなって死ぬのでzpool replace tank devをする


/root: zpool replace vol ad4
/root: zpool status
pool: vol
state: DEGRADED
status: One or more devices is currently being resilvered. The pool will
continue to function, possibly in a degraded state.
action: Wait for the resilver to complete.
scrub: resilver in progress for 0h0m, 5.80% done, 0h7m to go
config:

NAME STATE READ WRITE CKSUM
vol DEGRADED 0 0 0
raidz1 DEGRADED 0 0 0
replacing DEGRADED 0 0 0
ad4/old OFFLINE 0 0 0
ad4 ONLINE 0 0 0 131M resilvered
ad6 ONLINE 0 0 0 201K resilvered
ad10 ONLINE 0 0 0 198K resilvered
ad12 ONLINE 0 0 0 140K resilvered



しばらくするとリビルドがおわります。リビルドは使ってる容量に比例して増えるようです


/root: zpool status
pool: vol
state: ONLINE
scrub: resilver completed after 0h1m with 0 errors on Sat Apr 23 18:06:31 2011
config:

NAME STATE READ WRITE CKSUM
vol ONLINE 0 0 0
raidz1 ONLINE 0 0 0
ad4 ONLINE 0 0 0 2.20G resilvered
ad6 ONLINE 0 0 0 781K resilvered
ad10 ONLINE 0 0 0 752K resilvered
ad12 ONLINE 0 0 0 497K resilvered

errors: No known data errors


・シェルから全て設定してしまいましたが、WebUIからも一応設定できます。クリックする数が多すぎるのでやめましたが。
・シェルから設定するとWebUIのデバイスには出てきません。
・シェルから設定してしまうとPC起動時にZFSは自動的にマウントされないのでzfs set mountpoint=/mnt/point tankname等でマウントポイントを指定したあと、WebUIのCommand scriptsの項目にzfs mount -aと記述しておく

この辺が分かればZFSライフを満喫できるようになると思います。
あとはスナップショットがありますがこの辺はググって出てくる情報と同じなのでで省略します。


ちなみにHDD4台使ってRAIDZ1(RAID5相当)を組んだときの速度
CPU E3300@定格、Mem2G

4G書き込み
/root: dd if=/dev/zero of=/mnt/vol/4G bs=1M count=4000
4000+0 records in
4000+0 records out
4194304000 bytes transferred in 32.628626 secs (128546756 bytes/sec)

CPU: 0.0% user, 0.0% nice, 38.5% system, 1.9% interrupt, 59.6% idle

4G読み込み
/root: dd of=/dev/null if=/mnt/vol/4G bs=1M
4000+0 records in
4000+0 records out
4194304000 bytes transferred in 25.032930 secs (167551460 bytes/sec)

CPU: 0.0% user, 0.0% nice, 29.3% system, 3.2% interrupt, 67.5% idle


ブロックサイズが大きければ結構早いと言うことが分かりました。
しかしメインファイルサーバとの同期でrsync等を走らせたりして書き込みが発生するとメモリをがつがつ消費していくのでやっぱり割と高性能なHWを使うべきですね。

まあ、バックアップ機なので十分ですけどね。


[ コメントを書く ] ( 1913 回表示 )   |  このエントリーのURL  |  $star_image$star_image$star_image$star_image$star_image ( 3 / 1849 )  |  
【HW】バックアップサーバーのケース置き換えた 
前までバックアップサーバーにこのケースを使っていたのですが、非常にケース内の通気性が悪く、HDDを4台5台積んでいるとかなりの熱がケース内に籠もってしまうという問題があったのでどうにかしたいなと思っていました。




このケースは、電源を縦置きでつけるととによりATXのサイズのマザーに対応しながらもmATXなケース(ML115と同じくらい)の大きさにまとまったコンパクトなケースなのですが、エアフロー的に見てちょっと構造が古い気がします。




あと、CPUクーラーも背が高いものはつけられません。





このケースは、以前にたしかじゃんぱらで1000円で拾ってきたケースなので付属品が一切なく、ケースの型番がわかりません。ケースをジャンクで拾ってきても大体サイドパネルにメーカーの刻印等があって、それを頼りにGoogleで検索をかければ大体は製品の詳しいページまで辿れるのですが、これは本当に何も書いていないので諦めました。

ディスクグラインダーとドリルを使って幾分か通気性をよくしたのですが、これでも常にHDDの温度が3-40度後半まで上がってしまっていました。同じHDD構成でもメインファイルサーバーだと全面にかなり強力なファンがついているおかげで室温と同じくらい(20度前後)までしか上がらないのですが…。





そんなこんなでケースを変えようとを思っていたところに、昔T-Zoneだったドスパラの3階のジャンク置き場によさげなケースを見つけたので捕獲してきました。元々T-Zoneの在庫品だったものの放出みたいです。
最初は両面ともサイドパネルがついていませんでしたが、ケース売り場のすぐ近くのゴミの山を漁ったらサイドパネルが出てきました。ケース1000円、パネル100円x2の合計1200円…。




ホットスワップベイが7個という割り切れない数なのがアレですが余ったところにコールドスタンバイ用のHDDでも入れておきます
内部にシャドウベイが1つあるので一応最大3.5インチドライブは8台積めるみたいです。

まあ、また例によってケースの型番がわからなかったのですが、ホットスワップ用の基盤にCFI-B53XAと書いてあったのでこれを頼りにGoogleをフル活用した結果、 JX-FM500Bという型番だとわかりました。


そしてこのページを見て気がついたのが、MBはATX対応だと思ったらmATXまでだったと言うこと

ATXはいくらでもあるのにmATXマザーがない…orz
元々バックアップサーバーに使ってるSupermicr●の PDSMi+を使い回そうと思っていたのに…
いや…mATXもあることにはあるんですが手元にあるのはAsrockの変態板BiostarのGeforce板(メモリアクセスがシングルチャンネルのみ)という、使った限り今まで問題こそ起きてないものの仕様がアレで微妙に信頼できない板しかないので悩みました。

TF7150U-Mは実際にしばらくデスクトップ用途で使っても問題は起きなかったので、こっちの板HPのP400 RAIDコントローラでも挿して使おうかなあと思っていました。

そんなことを思いながらもアキバを歩いていたらG33の板が980円で転がっていたので買ってみました。

・ICH-9Rを積んでいてSATAポートが6個あるのでSATAカードを追加で挿さなくてもいい
・メモリアクセスがデュアルチャンネル
・DDR2 800対応
これらが今余っている板と大きく違うところだったので動いたらいいなと言う気で運試ししてみました。

そして仮組をして電源をつけてびっくり、なんとAcerの文字がw
紫のメモリスロットを使うのはECSくらいだからおそらくECSの板だろうと思ったらBIOSのProductsにAspire M5621との記述がwwAcerならECSからOEM受けてても納得できます。

まあ、コンデンサの類を見るとOSTやらが結構生えていたのでマザーとしてはあまりいいグレードだとは思えませんが。
ただ、NICに関してはem0と出たのでIntelのものを使っているみたいです。蟹だと思ったらインテルだったので少しうれしかったですね。

一番最初にCMOSを消したときにオンボードグラフィックのみだと立ち上がらず、グラフィックボードを挿して起動する必要がありましたが、一度起動すればあとはオンボのみで大丈夫でした。
あと、HDDのアクセスモードがAHCI/RAIDのみに固定されているので古いXPとかをセットアップしようとするとはまる可能性がありますね。HotSwapを使うにはAHCIで動かす必要があるのでこっちとしては都合がいいのですが。

中身









ここでバックアップ機のOSにFreeNASの8.0RC5を使ってみたのですが、7と結構変わっていたので驚きました。

なんというか、全体的にモダンになってます。




シャットダウンしようと思ったらこんな警告が出たのでちょっとびっくりしましたw




内部で大きな変化はRAID5とか6とかがなくなり、ZFSによるRaid-Zを前面に出してきているのが大きな変化だと思います。

とりあえず金曜日あたりからUNIX Benchをずっと回していますが不意なシャットダウンやフリーズはないのでHW的には問題はないようです。
あとはFreeNASをちょこちょこテストしてみて、これで特に問題がなければFreeNASの8.0を本格導入しようと思います。まあ、ZFSはNoobに近いので色々学ばないと…w



[ コメントを書く ] ( 2147 回表示 )   |  このエントリーのURL  |  $star_image$star_image$star_image$star_image$star_image ( 3 / 1693 )  |  
【HW】再々検証・PCI-Expressのリンク速度とGPUの処理能力の変化について 
昔にも似たようなことをやったので、前からこのブログを見てる人はなぜまた同じようなことを?と思うかもしれないですが、気になったことがあったのでまた検証してみました。今回は自分が気になったので調べた結果、というのがかなり強いので、いまさら役に立つかどうかは分からない上に冗長です。


そもそも何でこんなことをしようと思ったのかというと、サブサブマシンで使っていたMSIのP35-EFINITYでマルチモニタを構築するために使っていたx16を削ってx1にしたGeforce8400GSがやっぱり7のエアロを有効にするともたつくので、これを快適だと思えるレベルにするにはどの程度能力があればいいのかという点を調べるために始めたのです。

特に、1920*1200の画面を複数枚出していたり、リモートデスクトップを開いていると (特にRDP上でエアロを有効にしてる場合)パフォーマンスの低下が結構あります。
あと、この文章書いていて気がついたのですがFoobar2000などのスペアナを表示していてもなぜか重くなります。1680*1050のディスプレイ1枚のみしか出していないときはそれ程ひどい遅延はなかったのですが。

そしてついでだから前回検証しなかったPCI-Express Gen1とGen2でどの程度違うのかというのも検証してみました。実に2年半越しの再検証です。そろそろGen3が出ますが。

まあ、エアロの問題は前回のエントリにあるようにx16を2本持っているNF608iが手に入ったのでx16のGF9400とGF7600GTを使用することによって解決したのですが。

検証方法はグラボの端子をマスキングするという原始的な方法を使用してリンク速度を落とし、その状態で3Dmark06をまわし、どの程度のスコアが出るか測定します。
ベンチが終わったらエアロを一通りいじってみて反応を見ます。




ちなみにマスクの方法はこうです。当たり前ですが真似するときは自己責任でやってください。下手すると燃えるかもしれないですが燃えたとしても僕は知りません、




以前使ったので画像は残っていたのですが、元ページへのリンクが見つからなかったので知ってる人がいたら教えてください

構成 1 P45チップ@Gen2
M/B Biostar TP I45
CPU E5400@3.7GHz
mem Umax Pulser 4GB@900MHz
GPU leadtek Winfast PX8800GT(G92チップ版Gen2対応GF8800GT)
OS Win7x64
電源 Zippy P2G-6510P 510W




経験的に、CPUの速度を上げたほうがグラボの速度も上がり、PCI-Expressの帯域を有効に使えるのでCPUはOCしています。

ちなみに、この構成でGF8400@x1を動かすとこんな速度になります。GF8400はGen1までの対応なのでどの板にさしても変わらないです。





これだとさすがにエアロは遅いというかもたつきが気になります。というかWin7から「グラフィックのパフォーマンスが低下してるのでエアロ切ることをお勧めします」といわれます。まあ、エアロ切ってもあんまり変わらなかったりするんですけどね。

そしてGF88GTのスコア。
x16




x8




x4




x1




いじった感想、ゲームをする分にもx4程度のリンク(Gen1のx8相当)とGF88GTクラスのグラボがあれば大丈夫だと思います。
驚いたのが、x1でのスコアです。前回では3-4000程度で頭打ちになっていたのですが、今回はそれの倍近く出ました。HW構成が変わっているとはいえ、こんなスコアが出るとは驚きでした。もちろんもたつき、遅延もありませんでした。
x1のグラボがこんなに速いわけがないと思い、ためしにOCを解除してまた




それでもやっぱり6000は出ています。前回の結果からするとこの結果は正直予想外でした。

これはすべての結果を出した後から気になってやったことなので時系列がずれますが、前回のテストに使ったGPUのワンランク上のHD3870でもx1でのスコアをサンプリングしてみました。




Gen2なので前回のx2相当になるので大体4-5000くらいになれば正しいのですが、やはり88GTと同じ程度になりました。


そうなると前回は何がボトルネックになっていたのかという話になるのですが、調べたところ前回使ったP5SD2-VMはSISチップセットを使っていてメモリアクセスがシングルチャンネルとのことだったので、、ためしにメモリをシングルチャンネルにしてCPUをCore2E6420と同じ266*8にして前回に近い状態にしてみました。




CPUとメモリアクセスがネックになっていたのは確かにありますが、それでも前回より成績がいいです。
原因を予想するなら、おそらくSiSのチップセットがNoobだったのでしょう。

今度は退役したP35でテストしてみます。どうでもいいですがEFINITYはメモリスロットの配色がチャンネルAとBで分けられているのが罠があります。他の板と同じように先に同じ色同士にさすとシ ングルチャンネル動作になるのでパフォーマンスが落ちます。分かる人なら気がつくかもしれませんが、自分はどっちの意味で色分けされているのか気になってマ ニュアルを読みました。紛らわしい。

本来なら石もそろえるべきだったのですが、バックパネルつきのCPUクーラーをはずすのはちょっと面倒だったので手元にあったE3300をOCしています。
まあ、L2のサイズが違うだけで殆ど両者で違いはないんですけどね。

構成2 P35チップ@Gen1
M/B MSI P35 Neo3-EFINITY
CPU E3300@3.7GHz
以下同上

ためしにGf8400のスコアを取ってみます。




違うHW上でもCPUが若干遅いですが大体誤差の範囲ですね。

そして88GTのスコア。

x16




x8




x4




x2




x1




Gen2では面倒だったのでやらなかったx2での速度もとってみました。
結果として、Gen2でのx1と同じくらいの速度になりました。それ以外の速度に関しても大体Gen2のリンク速度の1/2での速度という感じになったので、理論的には正しいかと思います。PCI-Eのデータ通信量をモニタするソフトを見つけられなかったので、実際どの程度のデータが流れているかは不明ですが、大体Gen1でもx8程度のリンク速度があればGF88GT程度(今で言うならGF GT440とかRadeon HD5670クラス?)ならグラボの限界近くまで引き出しているようです。
エアロのレスポンスのほうは、88GTだとGen1のx1でも快適に動きます。




実験の結果のとおり、88GTだとx1でも快適に動いてしまったので、それならどのクラスならこの環境でも満足に動くのか気になって試してみましたが、結論としてはGefoなら7600GT-7600GSクラスはほしいなと思いました。




8400GSでもx16であればまあ動くのですが、透過ウィンドウ(Teratermとか)を動かすとなるとこれくらいの能力はほしいです。
ちなみに8400GSはx16でもこの程度です。




ハードウェアの構成が書いていないので一概には言えませんが、一応近い値は出たのでこのページでいうところの3dmark3-4000はあったほうが快適に動くのではないかと思います。
まあ、そんなローエンドグラボいまどき市場になかなかないので、ゲームしないならほとんど気にしなくていいとも思いますが、"快適に高解像度ディスプレイを複数使うためにグラボを買いたいけど中古などで安く済ませたい"という人の目安にでもなればと思います。今ならGF210やらHD5450などが消費電力と性能的と価格的にもいいと思いますが。




まとめ
・エアロを高解像度で使いたいならゲームをしないにしてもある程度の性能はほしい(最低GF9400以上)
・低解像度モニタならべつにGF8400でもかまわない
・もともとの性能があれば(GF8600クラスとか)削ってx1にさしてもサブモニタとしては普通に動く
・Gen2 ならデュアルGPU(GTX295とかHD4870x2とか)や現行ハイエンドGPU以外ならx8でも十分なのでは?
・信頼のIntelチップセット

といったところですかね。そろそろ実験マシンの環境が古くなってきた感が強いですが、常時稼動しているわけでもない上に結構処理も速いので今のところ置き換える予定はないですね。というか古い資産がありすぎて逆に移行できないというジレンマ

おまけ









最初はHD4890を使おうと思ったのですが8ピンコネクタと6ピンコネクタを要求する上に、Zippy P2G-6510Pには6ピンコネクタがないので変換コネクタを合体しまくって使おうと思いましたが怖いのでやめました。一応12V一本から32A取れるので大丈夫だとは思うのですがさすがに燃やしたくはないのでw


予想外の結果や物理的な作業や3dmarkにかかる時間などを含めてかなり長い時間を使ってしましました

[ コメントを書く ] ( 1583 回表示 )   |  このエントリーのURL  |  $star_image$star_image$star_image$star_image$star_image ( 3 / 1857 )  |  
【HW】NF 680i SLI 
AlbatronのNF680i SLIが\2kで転がってたので確保してみました。今更775の板を集めてどうするの?と思うかもしれませんがコレクション的にw




nf680とかx16フルスピード2本でSLIだぜ!なんて昔はnforceチップセットにあこがれてたなあ。

拾った当初のBIOSではPenDC E5x00やCelDC E3x00等の45nプロセッサを載せてもPOSTコード18で止まりましたが、検証用CelDに載せ替えたところ無事に立ち上がったのでDOSを起動してBIOSを更新すると45nCPUでも問題なく動くようになりました。ただ、同じ45nでもC2Q 9x系は確か680じゃ動かなかったと思います。
割と適当にE5200をOCしてみたら電圧+0.05Vで3.6GHz(300*12)でWin7が立ち上がったのでまあそこそこOC性能はあるんじゃないかと思います。E5200が耐性あるのもありますが。




今はもうなきnForceチップですが、いじってみるとメモリクロックとFSBを独立させたりなど中々おもしろいです。周知の通りチップが結構熱くなりますけども。
もしかしたらEFINITYと置き換えるかもしれないです。

という適当な記事で今週の更新を間に合わせる!

[ コメントを書く ] ( 1438 回表示 )   |  このエントリーのURL  |  $star_image$star_image$star_image$star_image$star_image ( 3 / 1735 )  |  
【HW】Primergy TX200 S3 
ずいぶん前にSupermicroのLGA 771のマザー(X7DVL-E)をぶち殺してから隙を見てはLGA 771マザーを捜していたのですが、そもそもの需要が需要なだけに今はもうほとんど見かけません。じゃんぱら等に行けばあることにはあるのですが、今更1万以上かける気はないので格安で転がってればなあと。




FB-DIMMが1つだけ半刺しになっていて、それに気がつかずPowerONにした瞬間Beepとともに部屋に漂う焦げ臭いにおい。このにおいをかいだ瞬間すべてを悟る程度には経験値がたまりました。
PCを作るときには嗅覚も大切です。

メモリは別のマシンで確認したところ問題なかったのですがマザーは遠い世界へ旅立たれました。

まあこれを機に771の環境を1つにしてもよかったのですが、Xeon 5160双発、3GHzのデュアルコアx2ともなるとそれなりの処理能力はあるので、このXeonを使えるなら使いたいなあというのがHWマニアの心情というものです。IYHスレ的に言えば石からPCが生えてくるというもの。

まあぶっちゃけベンチマーク的に言えばC2Qの9550と同等なんですけどね。むしろ775の板の方がOCファンクションが多い&メモリで電気を食わないので扱いやすさではQ9550の方が上ですね。

何故771かと言えば「かっこいいから」という理由に尽きます

そんな中ヤフオクを何となく見ていたらXeon 5110 x1でMem2GなPrimergy TX200 S3が3kで転がっていたので、まあ771だしとりあえずやってみるかと入札をかけて放置していたら他に誰も入札しなくてそのまま落札されていました。
確かに素の性能はゴミに近い上に結構マシンのサイズがでかいので欲しがる人は少ないのはわかりますが。

そしてマシンが届いたのですが…何より重い!!!




佐川の~20Kgで来たのでそんなものだろうと思っていたのですが後で調べてみたら38Kg近くあるみたいですよこれ。どおりで階段を上るときに何度も死にそうになるわけです…。いや割と本気で危なかったです。




いや無理だからwwwww
筋肉モリモリマッチョマンの変態なら訳もないかもしれませんが

そしてでかい!ML115 1.5個分の奥行きです。




…と思ったら今NASに使ってるマシンとほとんど同じ大きさでした




このケースも重かったなあ。アキバから運んでくるときに何度か挫折しそうになりました。

内部構造




内部はIntel 5000Vによくある普通の構造です。大きさ以外は。

本来はマザーを外してケースはケースで使おうと思っていたのですが板がでかすぎてケースから外すと自重でたわみますw
危険なのでそのまま運用することにしました。




上のボードがSAS IFカードで、下のカードがRAID5等の時に計算をするZCRカードです。上のIFだけではRAID 1/0/10しか選べない雑魚RAIDですが、それを5/6も使えるMegaRAIDにするのが下のカードです。

ただ、起動時の初期化に時間がかかる(RAIDボードのBIOS抜けるのに1分以上かかるw)ので外してしまいました。SASのHDDなんて1台しか持っていませんしね。どうせ実験にしか使わないのでオンボードのIntelのSATA IFを優先させます。

CPUクーラーがないのは仕方がないからリテールのクーラーを使おうと5160に転換して気がつきましたが、受け側のねじソケットがリテールのものより細くてそのままでは装着できません。




最終的には裏から金属板とナットを使って止めしました。そんな手段で大丈夫か?と思いましたがテスト的に2日間ほど動画のトランスコードをかけましたが問題ないようなので大丈夫なのでしょうw




このマシンにもBMCカードがついているのでマシンがフリーズしても遠隔地から再起動などができます。前のExpress5800然り、IP-KVMのライセンスがあればもっと便利なんですけどね。

性能としては十分なのでこっちのPFでも試してみようかと思います。pfSenseとあんまり変わらなくね?という感じもしますが、気力があればそのうち。

おまけ




SAS-IFは下位互換があるのでSATA-IFとしても使えます。元々このケーブルはHPのP400に使っていたのですがこっちでも使えるようです。まあ気力があったらRAID組んで遊んでみます

[ コメントを書く ] ( 1678 回表示 )   |  このエントリーのURL  |  $star_image$star_image$star_image$star_image$star_image ( 3 / 1662 )  |  

<<最初へ <戻る | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 進む> 最後へ>>