まず、このコネクタの名称の知識がなく調べる手がかりがなかったので、Googleの画像検索やら各レセプタの形状や名称一覧などを大量に調べました。その結果、どうやらMolex 5557の4.2ミリピッチというコネクタがそれっぽいようでした。
コネクタやコンタクトピンについては、千石通商などに売っているようなのですが、SonicwallのAP(TZ-100)にも同型のコネクタが使われていて、そのACで基本的な動作確認が出来てしまったので「急ぎでもないし、より安価なモノタロウで何か買うついでにいつか買おう」と放置していました。(ちなみに買った時点ではぎりぎりライセンスが生きていたのでOSのアップグレードが出来ました。) そして先日、諸々を買う機会があったのでついでに興味本位で買ってみました。
今回買ったコネクタとコンタクトピンは以下の二つです。
Molex 5557コネクタ 5557-02R-210
https://www.monotaro.com/p/0856/1585/
コンタクトピン 5556T3L
https://www.monotaro.com/p/7593/9272/
コネクタについてはより安いこっちでもよかった気がします。
https://www.monotaro.com/p/0856/1472/
とりあえずコネクタだけ形状が合うか確認しましたが、これであっているようでした。
次に、起動できるACの極性を確認しましたが、爪がある方が+でその下がーになっているようです。
極性が分かったのでピンをかしめていこうとしたのですが、専用の圧着機がないとつらいです。最終的にニッパーでかしめる技術を習得しましたが、何回かピンからケーブルがすっぽ抜けてブチ切れそうになったので、今回はやりませんでしたがハンダで軽くとめておくのが確実な気がします。(圧着とは…)
絶縁のために(ビニールテープが見つからなかったので)養生テープで根本を軽く巻いたのですが、これが失敗でした。ただでさえコネクタの奥までピンを押し込むのが大変なのですが、このテープのせいで余計やりづらくなりました。電子工作になれている人やもっと几帳面な人であればこんなことをしないと思いますが、動けばいいだろ位な雑な気持ちでやった結果、無駄な苦労をしました。
なんとかピンを奥まで押し込んでピンがロックされたことを確認したので、ちゃんとコネクタ内部のピン同士が接触していること、逆接になって爆発しないことを祈りながらACに繋いでみました。
すると、電源の容量不足やピンの接触が甘いといったこともなく、爆発せずに無事起動してきました。コネクタからピンのすっぽ抜け防止に紫外線硬化樹脂などで後ろを固めるのがよりよいと思いましたが、必要な物を買うと割と高くなるうえに買っても使うことは多くなさそうなので今回は見送りました。
作った感想ですが、コンタクトピンの圧着器を持っていないのであればおすすめしません。その辺の工具で済ませようとすると器用さというかコツが必要です。ラジオペンチやニッパーで代用は可能ですが、慣れるまでピンを4本無駄にしました。また、AC自体はオークションなどで1000円前後で売っているので、必要であればこっちを買うべきです。
ただ、自分のようにジャンクでAC無しのFGをいくつか拾って、しかもACをいくつか欲しいけどACが本体より高いし12VのACは大量に余っているので自作したい、という貧乏な考えがあるのであれば作るというのも一つの手ではあります。
しかし、カシメが不十分でケーブルがすっぽ抜けたりピンがしっかり奥まで入っていないためケーブルを動かすと接触不良で電源が落ちる、という事が起こるので(実際に起きて作り直した)、作ったとしても精々検証用にとどめておくのをおすすめします。
ちなみに、このFGはFlets網内のv6折返しのテストに使おうと思っていたのですが、FortiOS 5.2だとIPv6の自動設定にDHCP6-PDやSLAACが使えず、かつNP6を搭載していないためv6の通信がCPU処理になってしまい残念なことになった(LAN内のv6NAT通信で200MbpsくらいでCPUが張り付く)ので、v6関係は諦めVDOMが使えた頃の軽量な4.0MR3に戻しました。v6のSNATができたのは良かったのですが…残念。
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最近、Fletsの回線がISP(OCN、オープンサーキット、インタリンクが対象)に関わらず特に19時前後が目に見えて遅いので、Nuroに興味を持っていました。
一応、1Gの線は引いているのですが、19時前後では
http://beta.speedtest.net/
のSoftEther社を選んでも大体3-50Mbps程度で、午前3時4時に同じく実行すると上下500Mbps程度出たりします。1G線を引いた直後はそれなりに速かったのですが、最近になって速度低下が目立つようになってきました。PPPoEの収容が限界に近いという話もあり、そろそろつらい感じです。
生活LANの午前3時頃の速度です。
同日の午後19時頃の速度です
中々にひどい
某所でv6のIPIPトンネル張ってあれこれしようという話もあったのですが、残念ながらひかり電話が必要なため、NGN網内IPv6が受けられず、この方法は断念しました。
そんなところにNuroを500円で体験できるワンコイン体験キャンペーン(すでに終了してます)があったので申し込んでみました。が、開通まで1ヶ月以上要しました…。
開通までの苦痛
新規で申し込むにあたり、ページにあるように
1 宅外FCキャビネットから宅内へのファイバ引き込み (So-net施工)
2 電線からFCキャビネットへのファイバ引き込み (NTT施工)
という2ステップの工事があり、2回の日程調整および立ち会いが必要になります。
1回目のSo-net側の工事は問題なく終わったのですが、2回目のNTT側の工事で問題が起きました。宅内工事の際に、次回訪問日程の確認を行い、同意を得たはずだったのですが、当日19時になってもNTTが現れませんでした。
19時はさすがに遅すぎると思いSo-netのサポートセンターに連絡したところ、申し込みの際に自宅の住所を「東京都千代田区千代田1-1-1」といった住所をハイフン抜きで入力してしまい、「東京都千代田区千代田111」と入力してしまったため、NTT側から「そんな住所ねえよ」と差し戻しを食らっていたとのことでした。
1回目の訪問が(おそらく施工者がよしなに解釈してしまったが故に)問題なく行われていたため、まさか入力ミスがあるとは気がつきませんでした。
確かに自分の非ではあるのですが、そもそも何故リジェクトされた時点でこちらに連絡をしないのか、NTTも郵便番号が入ってるのだからそれくらい分かるだろこのクソ役所ども…という黒い気持ちを抑え、とりあえず内容を修正してもらい、いつ頃なら予定が取れるかという折り返しの連絡をしてもらうことにしました。ここで1週間のロス。
そして連絡を待つこと4日…未だに連絡が来なかったので、さすがに遅すぎると再度サポートセンターに電話をしたところ、「大変申し訳ありません。こちら予約の取得が可能となっておりました。最短1週間後から取得可能となっておりますが、いかがなさいますか?」との返答。
わーーー!!御社には引き継ぎと社内コミュニケーションが苦手なフレンズ し か いないんだね!!!!くそーーーーーい!!! ほんまつっかえ…
こちらから連絡しなかったら永遠に来なかったのではないでしょうか…まあSo-netに多くのことを期待することがそもそもの間違えであり、経験上過去にも実績(悪い意味で)があるので、納得は出来ます。
また、サポートセンターに繋ぐ際には非常に長くの時間「ただ今混み合っているので少々お待ちください」の自動音声を聞く必要がある為、スピーカーホンにしてしばらく電話を放置する必要があります。SIPサーバやVoIP機の音声の途切れや揺れなどを確認するためのベンチマークの電話先としてはいいかもしれません。
まあ、そのレベルで人的資源が足りていないと言う事なのでしょう。
結局、宅外工事は申し込んでから1ヶ月以上経ってようやく完了しました。
開通後の苦痛
NuroではGPONがグローバルIPをもつ仕様となり、配布するのは基本的にローカルIPのみと言うことは把握していたので、前もって今のネットワークを大きく変更しないでGWを追加するためのセグメントを作成していました。しかし箱を開けてみてびっくり、渡されたHG8045Dが思っていた以上にクズでした。
VLANが切れないとかIPインターフェースを複数持てないとかは許せないながらも仕方ないとして、スタティックルーティングすらも切れないのです。2000円で買えるばっふぁろーのルーターやNTTから渡されるONUについているおまけルーターですらもその程度は出来るので、まさかこれができないとは思っていませんでした。
はっきり言って、HGWとして渡される何かは「でんきにつなげるとあったかくなるみどりいろにひかるゴミ」です。 既存の物があり、要件にも合わず、極力無駄なことをさせたくなかったので、無線も含めDHCPやDNSプロクシなど不要な機能は全て無効にしました。
せめてもの救いとしてはDMZ機能を持っているので、この「みどりいろにひかるゴミ」をどうにかするために既存のVMにNATをさせ、普段はそちらのVMをDMZとし、ポートフォワードなどの必要な機能はNAT-VMでどうにかすることにしました。pfsenseちゃんマジ天使
もっとも、固定IPオプション付きの法人向けのGPONはその下にDHCPでグローバルIPを払い出してくれるので、ある程度複雑なネットワークであればそちらにするべきだとは思います。費用的に個人で出すには少しつらいですが。
ひとつNuroの肩を持つとすれば、下り2Gbpsというのは確かにでます。2台のDell Latitude E7440(片方はCore i5 4510u/RAM16G、もう片方は4500u/8G)を「みどりいろにひかるゴミ」のLANポートにそれぞれ直接接続しスピードを測ったところ、タスクマネージャからみてもそれぞれで違うサーバから900Mbpsに近い速度はでていたので、たとえそれが速度測定サイトのみ加速する、いわゆる「チートブースト」であったとしても一応スペック通りと言えるとは思います。
また、VMにNAT(宅内二重NAT)させたあとのスコアも、上りが若干落ちるものの十分な速度はでています。ショートパケットはどうだか分かりませんが。
では実際のところはどうか、となると、JAISTや理研などからDebianのISOを落とすときには大体3-400Mbps位になるので、まあそんなところです。
ただ、Flets側が腐る時間帯でもNuroでは大きな速度低下はないので、メリットはありました。
まとめ
・So-netに何か確認するときには自分から積極的に進捗に関して突っつこう
・ある程度複雑なネットワークがあると、渡されるHGWは「でんきにつなげるとあったかくなるみどりいろにひかるゴミ」
・ネットワークに関しては、「今のところは」悪くない
以上、愚痴でした。
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3年くらい前にRackSwitch G8124-EをeBayで仕入れ、しばらく使用していたのですが、あるときにファンの一つが故障し、それまで30%くらいで回転していたファンが全て減退運転に入り、全て80%くらいで回転するようになりました。それまでは結構静かだったのですが、さすがに小型ファンの高速回転はうるさく、部屋のノイズ主成分(音的な意味で)になっていました。
うるさい事と定期的にファン故障のトラップが飛ぶ以外は特に問題がないので(問題ですが)、故障後も放置してしばらく使っていましたが、運良く非常に安くApresia 130000が手に入ったので交換してしまいました。
燦然と輝く真っ青なスイッチに、VLANを使った程度のL2ネットワークをさせるだけではオーバースペック感ありますが、まあそれなりに静かでいい感じです。
その後、G8124は放置になっていたのですが、ふと直せるかどうか気になったのでふたを開けてみました。
壊れたファンはSUNONのGM1204PQV1-8Aと言うファンで、他のファンはUltraFlo W40S12BUA5-52なのですが、何故かこれだけSUNON製のものになっていました。元のオーナーが同じように手で直したのでしょうか…。
とりあえず、ファンの形状やコネクタは一般的なもののように見えたので、手元のゴミを漁ったら秋葉原でいつか役に立ちそうな気がして買った40ミリファンの連結した何かが出てきたので、それを分解して交換することにしました。
多分Supermicroの保守パーツ的な何かだと思いますが、もはやこれが何であってもどうでもいいです。
その中のファンにはSanAceの109P0412J3063が使われていました。むしろ他のも全てこれに交換してしまいたいレベルですが、とりあえず壊れた部分だけ交換します。
交換して、ひとまず動くか電源ON。起動しましたが、その直後異臭が立ちこめたので真顔で即座にACを引っこ抜きました。幸い、発煙や炎上はありませんでしたが、部屋がICを過電流で焼いたときの臭いで包まれました。この臭いほんとに嫌いです…(嗅ぐ羽目になったシチュエーションでは大体ああああああなことになってるので)
原因を確認してみると、コネクタは普通の3ピンなのですがアサインが違いました。これは死ぬ。何故確認しなかったし…。
解決策として、SUNON製のファンのコネクタを切り取り、綺麗な芋ハンダ(汚い)で直そうかと思いましたが、半田ごてをしばらく使っていなかったので引っ張り出すのがめんどくさくなり、その代わり手元にあったブレッドボード用のジャンプワイヤを使う事にしました。
その後おそるおそる起動してみると、とりあえずファンは順調に回っていたので、再び電源を落とし、ふたを戻しました。
ふたを戻したあと、起動してみると、普段はファン故障でファンの回転数は落ちないのですが、今回は無事に回転数が落ちました。ファンの全回転時と比べ、20Wくらいの差がありました。
コンソールに入ってみると、無事に回転数も取れていました。
RS G8124-E#show sys-info
System Information at 15:44:38 Mon Sep 5, 2016
Time zone: No timezone configured
Daylight Savings Time Status: Disabled
IBM Networking Operating System RackSwitch G8124-E
Switch has been up for 0 days, 0 hours, 12 minutes and 9 seconds.
Last boot: 15:32:42 Mon Sep 5, 2016 (power cycle)
MAC address: xx:xx:xx:xx:xx:xx IP (If 1) address: 0.0.0.0
MGMT-A Port MAC Address: xx:xx:xx:xx:xx:xx
MGMT-A Port IP Address (if 127): 172.20.1.6
MGMT-B Port MAC Address: xx:xx:xx:xx:xx:xx
MGMT-B Port IP Address (if 128): 192.168.51.50
Hardware Revision: 8
Board Revision: 2
Switch Serial No: xx:xx:xx:xx:xx:xx
Hardware Part No: xx:xx:xx:xx:xx:xx Spare Part No: xx:xx:xx:xx:xx:xx
Manufacturing date: 10/46
Software Version 7.9.11 (FLASH image2), active configuration.
Boot kernel version 7.9.11
Temperature Sensor 1: 21.5 C
Temperature Sensor 2: 27.0 C
Temperature Sensor 3: 26.00 C
Temperature Sensor 4: 43.75 C
Temperature Sensor 5: 35.50 C
Warning at 85C and Failure at 100C
Speed of Fan 1: 7964 RPM (75 PWM)
Speed of Fan 2: 8169 RPM (75 PWM)
Speed of Fan 3: 8023 RPM (75 PWM) <---故障したファン
Speed of Fan 4: 8503 RPM (75 PWM)
Speed of Fan 5: 8256 RPM (75 PWM)
Speed of Fan 6: 8120 RPM (75 PWM)
System Fan Airflow: Front to Rear
State of Power Supply 1: On
State of Power Supply 2: On
自分の不確認により一つSanAceの109P0412J3063が犠牲になりましたが、最終的には無事に直すことが出来ました。直しても今後使う予定はないので微妙ですが、某所のラボネットワークの変更時に持ち込もうかなあ…。
ピンアサインにさえ気をつければ一般品でも交換できるので、保守のないスイッチで、もし同じようにファン故障で困っている人がいたら試す価値はあると思います。
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SRCHACKさんがVR500で面白そうな遊びをしていたので、VR500はHW面で興味があったのですが、自分も筐体をゲットできたので遊んでみました。文章が長いのと長い文章に疲れて所々雑になっているのは許してヒヤシンス
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ずいぶん前に貸与されてから塩漬けになっていたRB2011ですが、裏ルータ的な何かとしていざ使ってみたところ接続が不安定だった為メモしておきます。
結論から書くと、所謂MTU/MRU1454問題でした。まあこれだけ書けば分かる人には終了ですね。
RBの仕様は、PPPoEセッション上のMTU/MRUがデフォルトで1480で設定されるのですが、NTT網内のMTU/MRUが最大1454であるため、フラグメントが起きてしまうようなページを開いてしまうと、ページが不完全のまま表示されるかタイムアウトしてしまうのです。
具体的にはこのブログのTwitterプラグインで問題が起きます。なので、同様の問題があって検索した人がこのページを開けないという残念な問題が起きます。(ぇ もしかしたら不完全ながらも表示できるかもしれませんが。
このページをRB2011から別のPPPoEセッションを張りWANから参照してみた際のログですが、デフォルトの設定だと、以下のように、特定のファイルだけいつまでもファイルが降ってきません。
Pingなどが途切れることはなく、なおかつ問題ないページは問題なく表示されるのですが、一部の広告表示用Javascriptが挿入されているようなページだとタイムアウト待ちをするため、ブラウジングの際にページの表示速度が非常にストレスフルな表示速度になります。
内側のLinuxから行ったtracepathの結果やWebFigの表示結果を見る限りは、MTUの値は1480のデフォルトでも正しく1454で受け取るようなのですが、MRUの値は1480のままであり、これが問題になるようです。
解決するには、PPPoEインターフェースのMRUを変更します。
MTUは自動設定されますが、一応変えておいたほうが無難だと思われます。OK/Applyをクリックすることにより設定を反映しますが、その際にPPPoEを切ってから再度接続を行うため、ISPによってはIPが変わります。(OCNの環境だとIPが変わりました。)
変更後、見た限りWebページによって表示が遅い問題は解決しました。現在、2つのIFを束ねたBonding IF上に タグVLANを作成し、LANセグメントをいくつかとWANセグメントインターフェースを作成していますが、この構成でも問題なく動いています。
完全に接続ができないわけではなく、さらに回線速度測定ページなどでは問題なく速度が出てしまうため、この問題に気が付きませんでした。
悩んでいたところ解決の糸口を享受していただいた@neko6_tweetさんに感謝です。
しかし、1.6万前後でここまでVLANなどがいじれるルーターはなかなかないですね。ちらっと見たところポリシーベースルーティング(PBR)も当たり前のようにできるようですし、ネットワークにおける大体のやりたいことをどうにかする方法があるようです。これは魅力に取りつかれる人が多いのも納得です。
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