520ByteHDDをアレコレする際などにあると便利なカードです。何故か保守パーツ箱から大量に出てきたのでメモしておきます
すべての情報は https://forums.unraid.net/topic/57815-fujitsu-d2607-8i-crossflash-to-lsi-9211-8i/ のミラーです。
EFIシェルに切り替えて作業するのは、DOSだとsasflashが最近のPCだとうまく動かないことが多いためのようです。より確実な方法としてこちらの方法がおすすめのようです。
設定手順
前提条件
前提としてFreeDOSとEFIのシェルを起動できるPC/MBが必要になります。今回検証したものはAsrock Z370 Extreme4での検証です。複数枚あるときでも1枚ずつ行ったほうが確実です。
RufusでFreeDOS起動メディアを作成して必要なファイルを配置する
https://rufus.ie/ja/ よりRufusをダウンロードし、適当なUSBメディアをFreeDOS起動メディアにします。ブートの種類からFreeDOSを選択すると必要なものがメディアに配置されます
次に、フォーム上にあるスクリプトファイルをダウンロードし、USBのルートディレクトリに展開します
ミラー →Flash Fujitsu - D2607.zip
USBのルートディレクトリに展開し、以下のようなディレクトリ構成にします。
J:. ##USBメモリのドライブレター
│ CONFIG.SYS
│ AUTOEXEC.BAT
│ autorun.inf
│ autorun.ico
│ 1.bat
│ 2.bat
│ 2118it.p19.bin
│ 2118it.p20.bin
│ 3.bat
│ 3-31.bat
│ 4-11.bat
│ 4-21.bat
│ 5.bat
│ 6.nsh
│ 7.nsh
│ 8.nsh
│ BootUtil.exe
│ DOS32A.EXE
│ dos4gw.exe
│ FIND.EXE
│ MegaCli.exe
│ MegaFl.exe
│ MEGAOEM.EXE
│ MegaRec.exe
│ mptsas2.p19.rom
│ mptsas2.p20.rom
│ SAS_ADDR.TXT
│ sas2hax.efi
│ SBR-A11.bin
│ SBR-A21.bin
│ shell.efi
│ Shell_Full.efi
│ XGREP.COM
│ O-SBR.BIN
│ CMDTOOL.LOG
│ MEGASAS.LOG
│
├─LOCALE
│ DISPLAY.EXE
│ KEYB.EXE
│ MODE.COM
│ KEYBOARD.SYS
│ KEYBRD2.SYS
│ KEYBRD3.SYS
│ KEYBRD4.SYS
│ EGA.CPX
│ EGA2.CPX
│ EGA3.CPX
│ EGA4.CPX
│ EGA5.CPX
│ EGA6.CPX
│ EGA7.CPX
│ EGA8.CPX
│ EGA9.CPX
│ EGA10.CPX
│ EGA11.CPX
│ EGA12.CPX
│ EGA13.CPX
│ EGA14.CPX
│ EGA15.CPX
│ EGA16.CPX
│ EGA17.CPX
│ EGA18.CPX
│
└─EFI
└─BOOT
bootx64.efi
ファイルを展開したらUSBメモリを抜き、ファームを焼くマシンに接続します。その際にUSBメモリとHBA以外をすべて外してから実行するのが安全なので、不要な周辺機器はすべて外します
FreeDOSを起動して1-5.batを実行していく
USBメモリとキーボードとRAIDカード(HBA)以外を外したら、FreeDOSを起動します。マザーボードによりますが、CSMの有効化、SecureBootの無効化などが必要になります。
その後、F11などで起動デバイスを指定し、UFIではないBIOSモードでUSBメモリを指定するとFreeDOSが起動します。
起動したら、1.batを実行するため1と入力します。SASアドレスを取得します。
次に2を実行します。sbrをバックアップします
その後、3を実行するのですが、何かのタイミングでEEPROM is not programableのようなエラーが起きることがあります。その際には再起動を行い、再度3を実行してみてください。オリジナルのスレッドでも同じように10回くらいかかることがあるとのことです。
成功すると以下のようになります
次に4を実行するのですが、D2607にはA11とA21の2つのリビジョンがあります。カードに書かれているリビジョンを確認し、A21であれば4-21を、A11であれば4-11を実行します。
最後に5を実行し、3と同じくもう一度Cleanflashを実施します。(なぜ行ってるのかいまいちわからず)
ここで再起動を行い、UEFIシェルに切り替えて作業を続行します。再起動にはCtrl+Alt+Delを押します。この際にRAIDカードのファームウェアが空の状態になるのでOpROMの読み込みが行われなくなりますが正常です。
UFIシェルを起動し、6-8を実行
UFIシェルを起動したら、fs0:と入力してカレントディレクトリをFS0にします
その後、6を実行します
HBAがReset stateのため最後にErrorが出ますが、これは正常とのことです。ここで一度再起動し、もう一度EFIシェルを実行します。同じくCtrl+Alt+Delでリセットできます。
再起動から戻ってきたら再びFS0に移動します。その後、7を実行します
ここでファームウェアが書き込まれますが、このままだとSASアドレスが0000になるためFreeDOSで取得したSASアドレスを入力します。8を入れると1で取得したアドレスを表示するので、 sas2hax -o -sasadd から先の内容を手で入力します。
SASアドレスを書き込んだら、Ctrl+Alt+Delで再起動して最後のFreeDOSを起動します。このときにファームウェアがITファームになって上がってきます。
FreeDOSを起動し、最後に4をもう一度実行する
カードのリビジョンによって4-11か4-21を実行します。今回はA21カードのため4-21を実行します
Linuxなどを立ち上げ、ディスクが認識できているか確認する
以上でカードのファームはITモードになったので、OSを立ち上げてディスクが認識できるか確認します
正しくフラッシュされていれば、IRモードでは認識されない512B以外のディスクも見えるようになります。
以上
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